同志社大学高大連携特別講義、最終回を実施
本日は、同志社大学社会学部教育文化学科との高大連携事業の特別講義の最終回が行われました。4月から始まったこの事業。本校に同学科の先生方をお招きしての特別講義も今回が6回目、最終回となりました。
本日の講師は、4月の第1回講義でも「同志社大学の創設と新島襄の教育理念」を演題に、高大連携の趣旨や同志社大学の紹介、大学で学ぶことの意義についてお話しいただいた沖田行司先生。今回は先生のご専門である日本の教育史について、「日本人をつくった教育 -寺子屋・私塾・藩校-」を演題に講義していただきました。
江戸時代の日本の教育は家庭や地域、労働の場など日本社会全体が教育機能を持っていた。個人の利益よりも全体の利益を重んじた。学びの根底に「一人前」という社会人の育成がこめられていた。リーダーの育成が明確であった(能力のある人は他人のために働く)。
ということを、庶民の教育、徒弟教育、武士の教育、私塾という切り口から具体的な実例を交えて、幅広くお話いただきました。生徒には本日の講義を通して、「学ぶ姿勢を」、教師には、「信頼なくして教育は成り立たず」ということをご指導いただきました。
最終回の本日は、講義終了後、全6回の講義を受講した生徒、保護者に修了証書を授与してくださいました。
「また4月にお会いしましょう」ということばをいただき、来年度もさらにこの事業が発展することを、また、多くの生徒が「大学での学び」に関心を持ってくれることを期待します。