滋賀大学の先生による模擬講義
1年生の生徒を対象に、滋賀大学経済学部 社会システム学科から谷上亜紀先生をお招きして『認知心理学の考え方と方法』というタイトルで模擬講義をしていただきました。
認知心理学は人を情報を処理するシステムとみなしていること、心理学は目の前の特定の個人の心を読み取るためのものではないというご説明が印象的でした。
講義の後半は模擬心理学実験を行っていただきました。虚偽記憶の実験から始まり、特に『過去の経験からの、意識されない影響を調べるための実験』は興味深いものでした。意図的である場合と、意図的でない場合があると思いますが、私たちの身の回りにも意識していないことから影響を受けている場合が多いことに気付かされました。
講義の最初に、30歳になった自分を想像してみてくださいとたずねました。未来の自分をイメージし、こうなりたいという憧れを持って毎日を過ごすことで、進学に対する意識や、日々の学習に取り組む姿勢が変わってくると思います。今日の模擬講義もそういった感覚でとらえてほしいと思います。大学で心理学を学ぶか学ばないかという小さな選択ではなく、自分の人生を長い目でとらえた時、無駄になる学びはないと思います。そう感じられる人に育ってほしいという願いを込めて、進路指導部は4月からキャリア・サポート部に名称変更します。
最後になりましたが谷上先生、素敵なお話ありがとうございました。