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2010年06月18日

高大連携特別講義を実施

今回は同志社大学から吉田亮先生をお招きして、『文化交流と宗教』というテーマでご講義いただきました。
 

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  グローバリゼーションによって、国家間の壁が低くなり多様な文化がひしめき合う中、我々に関心があろうとなかろうと文化と同時に宗教が入ってくる。世界の80%が宗教を信じている以上、日本人の宗教観に関わらず、他国を理解するためには言語はもちろんのこと、宗教の理解が必要だ。という示唆は新鮮だったのではないでしょうか。
  講義は日本人の宗教観(民族宗教)からアメリカの宗教へと移り、バラク・オバマ大統領就任演説中に、政教分離をうたっている国家であるにもかかわらず、宗教的なキーワードが多数出てくることや、彼が初めて演説中に他の宗教にふれた(ふれざるを得なかった)大統領であるお話など、宗教理解が文化理解に重要な意味を持つことが実感できました。
  講義の最後は、ハリウッド映画に投影される宗教観ということで、DVDを用いてETの中に潜む宗教観をご説明いただきました。ETが死んで復活するシーンに贖罪と死と復活が投影されていることや、ETが死ぬ時間とイエスが死ぬ時間の一致など、最後まで興味が尽きませんでした。


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  吉田先生ありがとうございました。
  キャリアサポート部 松原

2010年04月21日

今年の高大連携がスタート

一昨年から始まった、同志社大学社会学部教育文化学科との高大連携特別講義が今年も継続して行われます。本日は、今年度の1回目の特別講義が行われ、社会学部長の沖田行司先生から『同志社大学で学ぶことの意味』というテーマでご講演いただきました。

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「1.教えと学び」では江戸時代の寺子屋が果たしていた教育的役割について、「2.私学と官学」では福沢諭吉と新島襄を中心に、「3.同志社大学の教育理念」ではキリスト教主義・自由教育主義・国際主義に関して、最後に同志社大学での大学生活についてお話いただきました。

「師匠で大学を選ぶべき」、「義務教育は一人前の教育をしていない」、「自立するために勉強しているのだということ」、「英語はコミュニケーションのツールであり、国際社会では日本人であるということを表現できることが大切だ」、「私学に学ぶものは建学の精神にプライドを持て」等の力強いお話が印象に残りました。

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  とかく『勉強は嫌い』と片付けられてしまう、『勉強』がもつ意味と、大学での学びの意義を考えさせられる講義でした。

2010年03月03日

滋賀大学の先生による模擬講義

1年生の生徒を対象に、滋賀大学経済学部 社会システム学科から谷上亜紀先生をお招きして『認知心理学の考え方と方法』というタイトルで模擬講義をしていただきました。

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   認知心理学は人を情報を処理するシステムとみなしていること、心理学は目の前の特定の個人の心を読み取るためのものではないというご説明が印象的でした。

講義の後半は模擬心理学実験を行っていただきました。虚偽記憶の実験から始まり、特に『過去の経験からの、意識されない影響を調べるための実験』は興味深いものでした。意図的である場合と、意図的でない場合があると思いますが、私たちの身の回りにも意識していないことから影響を受けている場合が多いことに気付かされました。

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  講義の最初に、30歳になった自分を想像してみてくださいとたずねました。未来の自分をイメージし、こうなりたいという憧れを持って毎日を過ごすことで、進学に対する意識や、日々の学習に取り組む姿勢が変わってくると思います。今日の模擬講義もそういった感覚でとらえてほしいと思います。大学で心理学を学ぶか学ばないかという小さな選択ではなく、自分の人生を長い目でとらえた時、無駄になる学びはないと思います。そう感じられる人に育ってほしいという願いを込めて、進路指導部は4月からキャリア・サポート部に名称変更します。

最後になりましたが谷上先生、素敵なお話ありがとうございました。

2010年02月05日

同志社高大連携特別講義、最終回を迎える

  同志社大学社会学部教育文化学科との高大連携特別講義も最終回を迎えました。今回は、元国会図書館副館長の宇治郷毅先生をお招きして、「本の運命、図書館の運命―「図書館史」の授業から―」というテーマで、第6回目の高大連携講義が行われました。

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  本の5,000年の歴史からお話が始まり、メソポタミアの粘土板、パピルス、中国の河南で105年に作られた紙の伝来が日本では610年の飛鳥時代、イギリスへは1650年と、意外と日本へ紙が伝わったのが早かったことに驚かされました。国語の授業で当然のように習っている源氏物語も、当時は手書きだったため、読むためには書き写さなければならなかったこと、その後のグーテンベルクの印刷技術の発明など、現在では当たり前となった本の歴史に驚かされました。

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  途中、クイズも行われ、司馬遷の史記が竹簡に書かれていたこと、その形から『冊』という漢字が生まれたことが説明されたときには、感嘆の声があがりました。また、パピルスや巻物、竹簡などの実物を見せていただけたことも本の歴史の理解につながったと思います。

講義の後半は、電子図書館の話となり、先生の「紙の本はなくならない」「電子図書館と共存」「絵本力」などの言葉が印象的でした。

   先生によれば、滋賀県は全国でも一、二を争う図書館先進県で、自分たちが恵まれた環境に暮らしていることも再認識できました。これを機に、本を見直し、本から多くのことを学べる人間になってほしいと思います。

全講義に出席した2年生には沖田先生からの修了証書が手渡されました。

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2009年06月19日

英語で講義、高大連携特別講義

本日は、同志社大学社会学部教育文化学科のマリー・トーステン先生をお迎えして、高大連携特別講義が行われました。本日の講演題は、「Learning about Global Society」でした。

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先生は、日本語も堪能ですが、今日はあえて英語で大半のお話をされました。

導入ではグローバルテストと題して、世界の人口、最も国が多い地域、i-podとプラダを開発した国など、選択形式で質問が続きました。生徒たちは楽しく取り組んでいましたが、意外と世界のことを知らないことにも気づかされていました。

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先生の研究テーマである大衆文化やメディアのグローバル教育応用を中心に、9.11テロに関わる話題やMcDonalization、世界には3000から8000の言語があること、一番使われているのは中国語で英語は2番目であることなど、グローバル教育に必要な様々なキーワードが飛び出しました。一方で映画や読書などスローなメディアにも目を向けようなど示唆に飛んだ話もたくさんしていただきました。

明日は上智大学で学会があるそうで、お忙しい中、滋賀学園のためにお時間を割いていただき、生徒たちは幸せな時間を過ごせました。

2009年04月18日

2009年度第1回同志社高大連携特別講義開講

昨年度からスタートした、同志社大学社会学部教育文化学科との高大連携事業の特別講義の第1回目が、本日行われました。

今年度第1回目の講義をしていただいたのは、社会学部長の沖田行司教授です。沖田先生には、今回の高大連携事業にお骨折りいただき、昨年度も第1回目と最終回の2回、講義をしていただきました。本日も、お忙しい中をご来校いただきました。

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本日のご講演題は、「同志社大学の歴史と日本の教育」で、日本の歴史において、私学教育がいかに大きな役割を果たしたか、古代、中世、近世の年代別に解説していただきました。そのなかで、同志社大学の創始者新島襄先生が、どのような思想を持って同志社を設立されたのかをご説明くださいました。高校生にできるだけわかりやすいようにと、日頃の大学での講義のひとコマをユーモアたっぷりにお話くださったので、笑いが起きる場面が多々あり、リラックスした中で、90分があっという間に過ぎました。

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「学ぶことは権利である」「学問は人に喜んでもらえる人になるためにある」「大学の名前や偏差値ではない。今、何ができるのか、何を学ぶのかを常に自分に問いかけよう」といったお言葉が大変印象に残りました。最後に、受講生と和やかに記念写真の撮影まで応じてくださり、一同感激のままに終了しました。

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  次回の特別講義は、5月末に行われる予定です。

2009年02月21日

同志社大学高大連携特別講義、最終回を実施

本日は、同志社大学社会学部教育文化学科との高大連携事業の特別講義の最終回が行われました。4月から始まったこの事業。本校に同学科の先生方をお招きしての特別講義も今回が6回目、最終回となりました。

本日の講師は、4月の第1回講義でも「同志社大学の創設と新島襄の教育理念」を演題に、高大連携の趣旨や同志社大学の紹介、大学で学ぶことの意義についてお話しいただいた沖田行司先生。今回は先生のご専門である日本の教育史について、「日本人をつくった教育 -寺子屋・私塾・藩校-」を演題に講義していただきました。

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江戸時代の日本の教育は家庭や地域、労働の場など日本社会全体が教育機能を持っていた。個人の利益よりも全体の利益を重んじた。学びの根底に「一人前」という社会人の育成がこめられていた。リーダーの育成が明確であった(能力のある人は他人のために働く)。
ということを、庶民の教育、徒弟教育、武士の教育、私塾という切り口から具体的な実例を交えて、幅広くお話いただきました。生徒には本日の講義を通して、「学ぶ姿勢を」、教師には、「信頼なくして教育は成り立たず」ということをご指導いただきました。

最終回の本日は、講義終了後、全6回の講義を受講した生徒、保護者に修了証書を授与してくださいました。

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「また4月にお会いしましょう」ということばをいただき、来年度もさらにこの事業が発展することを、また、多くの生徒が「大学での学び」に関心を持ってくれることを期待します。

2008年11月17日

第5回高大連携特別講義実施

5回目の今回は、同志社大学社会学部教育文化学科の井上 智義 教授に『バイリンガルの語連想』という演題でご講義いただきました。先生は2日前にイギリスへのご出張から戻られたばかりですが、滋賀学園のために駆け付けてくださいました。

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  ご専門が認知心理学ということで、ユングが用いた語連想実験の解説から始まり、バイリンガル(先生によればその言語での日常生活にストレスを感じないこと)の頭の中がどうなっているのかということに関して、『月の呼び名からの語連想』の実験結果を分かりやすく詳細に解説してくださいました。(日本語と英語の月の呼び名から連想する単語を比較する)

1月・・・お正月、おせち料理

January・・・New Year、Snowman

時間の都合で、結論を聞くにはいたりませんでしたが、語連想実験を用いてコンプレックスが分かることや、文化や生活習慣によって語連想に特徴が出る単語があることなど、みんな熱心に聞き入っていました。

次回は2月21日(土)の予定です。飛び入り参加も歓迎します。

2008年09月22日

京都光華女子大学訪問

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高大連携事業の一環として、本校情報コース2年生26名が、京都光華女子大学を訪問しました。

本校から京都光華女子大学までは、バスでおよそ1時間30分。移動中は遠足気分の生徒たちでしたが、大学校内に足を踏み入れると、慣れない大学の雰囲気に圧倒された様子。

まずは人間関係学科メディア情報専攻の阿部先生、酒井先生から、大学や学部のご紹介を頂きました。

後半は2つの班に分かれ、施設見学、体験講座を交代で受けます。

施設見学では、光華女子大学の広いキャンパスの主立った施設を案内していただきました。高校の校舎と違って、敷地が広く、また建物が多いので、「どこを歩いているのかわからなくなった!」という生徒も・・・
高校にはない施設ばかりでしたが、特に中でもキャンパス中央にあるカフェや、たくさんの求人票が張り出された「キャリア支援センター」などに興味をもったようでした。

体験講座では、デジタルカメラと画像編集ソフトを使った、写真合成を体験しました。
まずはデジタルカメラで生徒同士写真を取り合い、それをパソコンに取り込んで合成画像をつくります。
自分の顔が、モニターの中で次々変わっていく様子に、あちこちから歓声と悲鳴が!

 

普段、進路について考える機会の少ない2年生ですが、大学訪問を通して、進学について具体的なイメージを持つことができました。

2008年07月19日

同志社大学高大連携特別講義

本日は、同志社大学社会学部教育文化学科専任講師の中村百合子先生をお迎えし、今年度3回目になる高大連携特別講義を実施しました。本日の講演題は、「占領期の教育改革と学校図書館」で、先生が普段の講義で担当されている英書購読のテキストの抜粋と貴重なビデオをご持参いただき、90分、熱心にご指導いただきました。

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  先生ご自身が、中高生のときにどのように「戦争体験」を聞き、それが大学での学びにどのようにつながったのか、生徒に関心を持たせるようにお話を始めてくださいました。戦前、戦後でどのように日本の教育は改革されたのか、アメリカ人は、日本の戦前の教育をどのように感じていたのかをビデオを使いながら、解説されました。また、図書館が果たす役割は、どのようなものか、国立国会図書館法の前文の「真理がわれらを自由にする」を引用され、わかりやすく解説されました。講義のまとめとして「感じる心、疑問を持つ心を大切に」「学びたいことを学べる環境を求めよ」というメッセージをいただきました。

次回は、7月27日に同志社大学のオープンキャンパスで、本校生徒、保護者向けに特別講義をしていただく予定です。

2008年05月10日

第1回 京都光華女子大学人間科学部メディア情報専攻との高大連携講義

本日、京都光華女子大学人間科学部メディア情報専攻との高大連携講義が行われました。

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第1回の講義は、京都光華女子大学から阿部一晴先生にお越し頂き、本校情報コース2年生を対象に「情報を学ぶ若者に送るメッセージ」というテーマでお話を頂きました。

まず、私たちの社会がいかに情報技術と深く結びついているか、さまざまな実例を通してご紹介いただきました。
NECのエンジニアをされていた阿部先生から、身近な生活を支える驚くべき技術についてお話があると、生徒たちも大きく興味を引かれた様子。特に自動車が話題に上ると、車好きの男子生徒は(同席した教員も・・・)、身を乗り出して聞き入っていました。

その後、これらの技術を作り、支える職業についてのお話がありました。
比較的知名度の高い「プログラマ」や、高校生には馴染みのない「システムエンジニア」などについてご説明いただき、そうした職業につくためには、これからどのような進路につき、何を学ぶべきかお話しいただきました。

将来、情報の知識・技術を活かした職に就きたいという強い気持ちを持った一部の生徒たちは、この講義でその気持ちをいっそう強くした様子。講義終了後に別室でご休憩中の阿部先生を訪れ、さまざまな質問をぶつけていました。講義でお疲れであるにもかかわらず、阿部先生はそうした質問にも丁寧にお答えいただきました。

 

一時間ほどの講義でしたが、情報コース生は情報を学ぶことへの意欲を新たにし、自身の進路について考える貴重な機会となりました。

次回は、本校生徒が京都光華女子大学を訪問させていただきます。最新の情報機器や、大学という高校とは違う学びの場を見学させていただく予定です。

2008年04月26日

第1回同志社大学社会学部教育文化学科との高大連携講義

本日、同志社大学社会学部教育文化学科との高大連携講義が行われました。第1回の講義は、沖田行司先生をお迎えし、「同志社大学の創設と新島襄の教育理念」を演題に、今回の高大連携の趣旨、同志社大学とはどのような大学か、大学で学ぶことの意義について、講義していただきました。

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本日の講義には、1,2年生を中心とした受講希望の生徒および保護者の方の参加もあり、熱心に先生の講義に耳を傾けました。また、講義の後には、質問の時間もとっていただき、「同志社大学の一番の魅力は何ですか」などの質問があり、沖田先生は、一人ひとりの質問にていねいにお答えいただきました。

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同志社大学の創始者である新島襄先生の人物評伝のビデオを鑑賞したあと、沖田先生から、「自由と自治」が同志社の教育理念であり、新島先生はまさに、「自由と自治」の人であったとの解説がありました。また、この高大連携の目的は、「自由に生きるために、自治の精神を養うこと」であり、大学で学ぶ楽しみは、与えられるものではなく、自らが行動することから得られる。今、高校で学んでいることは、そのための基礎トレーニングである。とのお話がありました。先生が出会われた学生を具体例に挙げながら、自己の可能性を信じ、これからの高大連携講義に参加してほしいというメッセージをいただきました。

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次回以降の講義予定と講義概要は、スクールインフォメーションにアップしましたので、ご覧ください。

2007年12月21日

京都光華女子大学とも高大連携をスタート!

 来春から、同志社大学社会学部教育文化学科との高大連携をスタートすることになっていますが、京都光華女子大学人間関係学部情報メディア専攻と高大連携をスタートすることになりました。
 本校には、B類に情報コースがあり、コンピュータ教育に力を入れていますが、この度の連携では、京都光華女子大学の先生方に、出張講義にご来校いただくほか、IT教育ならではの連携として、インターネットを使った遠隔授業も含まれます。滋賀学園の教室にいながらにして、大学の先生方の講義を受講できるという連携に、今から期待がふくらみます。

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2007年10月18日

同志社大学社会学部教育文化学科との高大連携、記者会見で正式発表

 本日、大津市の滋賀県庁会見室において、同志社大学社会学部教育文化学科との高大連携について、記者会見を行いました。

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 清水校長より、この連携に至った経緯について説明がありました。

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 ご臨席いただいた、同志社大学社会学部教育文化学科教授、沖田行司先生から、連携の趣旨、具体的な連携の内容についてご説明がありました。

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 協定書を交換し、堅い握手をする沖田教授と清水校長
 
 本格的な連携事業のスタートは、来年度の4月からとなりますが、今から講義が楽しみです。